実務経験を積むことの大切さ
看護師にとって勤続年数と言うのは大きな意味を持っています。希望した看護師の求人に合格し、入職したときからその勤務年数は加算されていきます。勤続年数が増えるに従って給与が上昇して行くことは勿論ですが、勤続年数が増すにつれて役職が付き組織のリーダーとしての資質も問われるようになります。看護師は各人のスキルの高さも大切ですがチームで行動することが多いので管理能力がどれ位あるのかも評価対象になります。そして知識の有る無しではなく、実務経験をどれだけ積んでいるかが優秀な看護師としての絶対必需条件になってきます。
ストレスの多い職場としてよく挙げられる看護師。もちろん一般企業に勤めるサラリーマンたちも多くのストレスを抱えていますが、看護師の世界では独特のストレス社会があるようです。看護師は患者に対しては優しく献身的で悩み事などにも耳を傾けてくれるカウンセラーのような役割を果たしている存在です。しかし看護師同士となると各人のプライドの高さが災いして職場が非常に険悪な雰囲気になることが少なくないようです。
ベテラン看護師は各人がキャリアに絶対の自信を持っているのでチームで動くことが前提となっているにも関わらず意地の張り合いになってしまうことが多いと言われています。このような雰囲気に巻き込まれる新人看護師は最初どのような態度を取れば良いのか戸惑ってしまうかと思います。しかしコミュニケーション能力に長けた看護師は組織のなかでの自分の立ち位置をわきまえ上手く溶け込んでいきます。新人看護師はこのような先輩看護師たちの姿をみながらチームへの溶け込み方を学んでいきます。地道な努力を続けながら勤続年数を重ねることで、看護師という仕事に求められるコミュニケーション能力や仕事との向き合い方をしっかりマスターできるのです。看護師は働きはじめの踏ん張り時が一番大切な時期だといえるでしょう。